2018年8月22日水曜日

【株主総会メモ】8908 毎日コムネット (18.08.22開催)

株主総会メモまとめ




毎日コムネット[8908]の株主総会に参加してきました。今回が初めてです。

目的は、特にありませんでした。いや結構マジで、5月決算銘柄で面白そうな銘柄を拾い上げてた中の一つに偶然入ってました。場所が事業所から近い場所なのでついでに寄った程度のノリでした。結果を言うと参加してよかったです。

場所は、コートヤード・マリオット銀座東武ホテル。東銀座駅から徒歩で向かいました。このホテルは株主総会で使われることが多いので場所に悩むことはありませんでした。多分、初めてでもわかりやすい場所にあるのでGoogle Mapsに連れられてきてくだしあ。

参加者は、300人程度の会場で200人程度。個人投資家が多かった印象です。どちらかというとシニアが多かったのですが、他の株主総会よりもヤングや女性も多かったように感じました。なんでこんな人気かと疑問に感じましたが、株主総会で途中退室が多かったのでピンときました。オミヤ目的の人が結構いたようです。オミヤでクオカード1000円分はよい方でしょう。

質疑応答、会社説明会の内容は以下の通り。

  • 第二号議案(民泊事業)の追加理由は一体?
    民泊目的ではない。
    現在、国策で観光立国を目指している状況で訪日外国人のホテル利用が増えている。この結果「受験生パック」という受験シーズンに勉強目的でホテル長期利用ができない状況にある。これを解決したい。民泊ではなく今までのサービスの付加サービスと考えてほしい。
    具体的には空いている大学生マンションを「受験生パック」として活用したい。入居者100%というのは4月時点での話で年末や受験シーズンまでには退出している部屋があるのでこれを受験生の宿泊所として提供する。

    これはなかなか頭がいいと思った。受験生が過ごしやすい環境だと感じてくれれば、合格の暁にはそのまま入居してくれるかもしれない。ただし売上成長は微々たるものかと思われる。
  • 留学生対応どうよ?
    現在の入居率は数%程度。伸びしろが高い分野と感じている。2019年には留学生専門の寮を開発する。1000名収容。日本語・英語・中国語・韓国語対応中。
    留学生は26万人と言われており、10年前より2倍に膨れている。前年比11.6%増。
  • 中計の2020年の伸びの根拠どうよ?
    2019年度に600戸プラスになる予定になっている。過去最高。ただし売上が乗るのは4月と5月分のみなので本格的に売上が乗るのは2020年になる。2020年も物件がプラスされる予定でその2ヶ月分を考慮すると、今回の中計は達成すると見込んでいる。

    これ私も気にしていたのですが、かなり精度が高そうな中計と感じた。意外だった。
  • スルガ銀行のシェアハウス問題の影響は?
    無い。
    若者向けシェアハウスとあるが、主要顧客である今の大学生はシェアハウスを選択しない。今時の大学生は、1人部屋が殆どで他人と共有することを嫌う傾向が強い。弊社はシングルルームで稼働率は高い。ちなみに留学生も同様で、特に中国は一人っ子政策もあってシングルルームを好む。
    ちなみに今までオーナーとのトラブルは一切ない。スルガ銀行との付き合いは今も昔も一切無い。

    やはり今回の件はご立腹のようだ。事業の多くはサブリースが多いので、物件主の信用縮小を気にしてみて聞いたのだがこのあたりはあまりフォローがなかった。
  • 金利上昇の影響どうよ?
    ただちに影響はない。
    現在、低い金利で調達できている。またコミットメントライン契約を結んでおり、物件所得に対する資金は潤沢にある。金利は、ここ数年で大幅な上昇はないとみている。
  • 消費増税の影響どうよ?
    +2%分の造成の影響は少ないと見ている。
  • 地方への寮展開どうよ?
    戸数を増やす意味で地方を検討しているが、東京周辺が主力になるのは変わらない。
    今まで広島・名古屋などを開発。広島大、京都大など学生数が減らない地域に開発している。東京以外に残る大学であることが重要。20~30年、満室を続ける立地でないと開発しない。
    最近、インターネットでの集客が多くなっている。地方に店舗を置く必要性が少なくなっているのは追い風。
  • 東京の大学定員抑制の影響どうよ?
    事業規模からしてみて十二分にマーケットは残っていると考えている。
    今後10年間、都心の定員は増やせない。今後の学生の取り合いを考えると、各大学で都心への学部移動をしたいと考えているようだ。
  • 同業のジェイ・エス・ビー[3480]共立メンテナンス[9616]の特色と優位性どうよ?
    • 共立メンテ
      このセクターの老舗。学生寮と社員寮を運営。どうやら学生と社員を混在して運用しているらしく規模は図りにくい。昔から運営していることから、設備が老朽化しているようだ。昔多かった共同風呂、共同洗面所も今の時代に則していないように感じている。
      当社は、食堂のみ共有で後はシングルルーム。施設は新しい方。
    • JSB
      食事が住み込みの人ではなく業者に依頼しているので、平日は食事がないようだ。
      当社は、住み込みの夫婦で食事提供をお願いしている。住み込みなので管理、食事をフルサポートでき、親御さんに安心してもらえる環境になっている。

  • 東証1部鞍替えどうよ?
    時期は明言できない。用件としては更に株主の流動性が必要になる。

10時開会 →10:30質疑応答 → 11時閉会後、会社説明会 → 12:15終了。

学生寮運営ということで少子化とかあまりプラス要因が少ないかなと思っていたんですが、印象が変わりました。同業他社比較が興味深かったですね。

今回興味深かったのは、会社説明会での質問の多くが女性だったんですよ。しかも的確に質問していました。質疑応答と比べ相当レベルの高い説明会だったんじゃないでしょうか。いやあウカウカしてらんないですな。

ここの魅力はやはり中計の最終年度でしょう。


2019年度の計画を遂行できれば、概ね難しくない状況のようです。2020年はインパクトありますよね。

後、注意しなければならないのは、売上に偏りがあること。学生生活ソリューションの売上は後期に集中するので1Q、2Qは赤字になります。近年の進捗率投資()では前期の評価が悪くなるでしょう。投資家が理解していれば株価への影響は少ないはずなのですが、まあ、注意しておいたほうが良いでしょうね。

今の感じに株価が推移するならNISA組入候補にしてもいいかな =)。配当利回りも悪くないし優待もある。


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