2019年1月29日火曜日

今日の雑談 (1/29)

ザイリンクス(XLNX)が扱ってるFPGAのお話



広瀬さんの一連のツイートが興味深いので確認してみてください。同業他社はアルテラ(ALTR)、Lattice(LSCC)。不景気のタイミングで随分、収束した業界かも知れません。

ザイリンクスが扱っているFPGAというチップはやや特殊な用途で使われる特徴があります。このチップはプログラミングできる集積回路でして、初期のハードウェア設計の段階で活用されます。プログラミング次第ではCPUですら実装出来ます。フツーはコストに似合わないのでやりませんけどね。

このチップが5G関連で使われ始めており、売上好調ということで株価を上げています。

通信事業の売上は堅調な無線通信事業に牽引され、前年同期比で 41% 増加した。無線通信事業には、韓国での 5G 施設配備と中国および北米での 5G 施設配備向け準備、さらに継続中の LTE アップグレードが寄与した。
-- ザイリンクス、記録的な第 3 四半期業績および 1 株当たり利益を発表|ザイリンクス株式会社のプレスリリース

カソ氏は24日の顧客向けリポートで、ザイリンクスは第5世代(5G)通信技術分野での強みを背景に記録的な売上高を計上したほか、米インテルからエミュレーション分野での市場シェアを奪う可能性が高いと指摘。
-- 米ザイリンクス株急騰、「保有していないとは愚か」とレイモンドJ - Bloomberg

とはいえ。このチップ、性能が高い分、異様に値段が高いんですよ。

なので初期段階の設計では必要不可欠なのですが、いずれの段階でASICに切り替えられます。ASICは、書き換えが出来ない分、大量生産に向いておりコストを落とすことが出来ます。ASICへの切り替えのタイミングでは既に売れないチップなんですね。まあFPGAのまま出荷されることも多々あるのですが、それは交換機等、単価が高い機器のみです。広瀬さんが「早乗り、早降り」を勧めているのはそいう理由です。

シスコ(CSCO)の需要が増えているのも、その機器を扱っているネットワンシステムズ[7518]が好調なのも、そいう理由なのです =)。

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