2019年1月15日火曜日

4719 アルファシステムズ - 野村IRフェア2019メモ

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4719 アルファシステムズ


アルファシステムズは、ソフトウェアの下請けを行っている企業です。携帯基地局のファームウェアに強み。四季報の同業他社にクレスコ[4674]SRAホールディングス[3817]TDCソフト[4687]


  • 5Gの需要どうよ?
    富士通と共同で開発することになる。5Gの規格はようやく決まったがこれから実装に落とし込む作業になる。水面下では動いているが方向性については流動的。富士通とエリクソンとで提携が発表されており、開発スケジュールが見通せない状況。エリクソン主体となると開発主体がどうなるか不透明。富士通が5G開発に全く携わらないことは考えにくい。

    2020年は4Gとの共用での実装が始まるのかもしれない。東京五輪後に5G対応が積極的になる雰囲気だった。
  • ファーウェイ問題の影響は?
    特になし。マイナスにはならないのではないか。
  • メインのオープンシステムとはどんなお仕事?
    マイナンバーでのシステム開発支援やヤフーだとクレジットカードの決済システム等の開発支援を行っている。

    ヤフーのクレカ決済ってそれPayPay?って聞けば良かったか。
  • 人材採用どうよ?
    新卒149名確保。年間150名程度を取り続けたい。離職率3%と非常に高い特徴がある。

    この業界だと奇跡的な離職率なんだが聞き間違えたかなあ。
  • 人手不足の影響どうよ?
    厳しい。仕事を厳選して受注している状況。

    この業界でありがちな不採算事業が少なくなっている原因だと思っている。無理な営業さえしなければ不採算事業ってのは発生しにくい。
  • 自社製品を扱い始めたのなんで?厳しいよね?
    自社製品は大学、高専を中心的に採用されている。営業が弱いのは今後の課題。

    自社製品は会長の思惑らしい。今まで下請けしかしてこなかった企業が自社製品に手を出すのはおかしいと思って聞いたら案の定。営業力を他の企業に頼ることも視野に入れてそうな雰囲気だった。中途半端はいくない。
  • 現金持ちすぎじゃね?
    よく言われる。株式市場が好調なときに上場した影響が強い。M&Aか成長への投資に使いたい。

    でも研究開発費、他と比べると少ないんだよね。下請け期間が長いと自社製品は難しいんじゃまいか。他のIR担当に聞いた感じでは不景気への備えもあるようだった。
  • 配当方針は?
    安定配当。
  • 武蔵小杉どうすか?
    ひどい状況です(´;ω;`)

    武蔵小杉の次の駅である武蔵中原の近くに本社があります =)。

ソフトウェア下請けの割に利益率が高いのは技術力が評価されているからかと思われる。不採算案件が出ていないのもプラスに。受注は入札より現場サイドでの受注が多いとのこと。

売上はNTT39%(光回線関連)、富士通18%(オープンシステム、通信関連)、ヤフー(EC関連)と上位3社で72%、国内優良企業を含めると85%になります。

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いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


まあ現金の塊ですよね。その他資産の中身は長期預金です。

続いてFCF。


2016年度の投資CFの増加は、定期預金と有価証券への投資でした。

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5Gのスピード感はあまり感じられず。東京五輪以降に盛んになる感じを受けました。組み込みの技術があるので自動車関連にも参入したい意向はあるものの、参入の難しさがある様子。

基本的にはカネ余りソフトウェア下請けとして安定した配当を期待する程度ではないかと思われます。5G関連の仕事が入ったとしても、売上を飛躍的に伸ばすには人材が必要になります。従業員数2563名(18/03現在)で人材採用150名程度となると、年6%増加しかない訳で、これは自然減を含めると成長性を意識していないことが分かります。

自社製品には期待したいところだが今の所、さほど注力していない様子。今までの人材は活かしにくいのも厳しい。

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