2013年9月4日水曜日

「ひふみアカデミー (2013/08)」雑記

先月に続きひふみアカデミーに参加してきました。参加者は目算60人程度。

Ustream30分後の状況もさっくり書いてみるテスト。

Video streaming by Ustream


今月のナビゲーター担当は八尾 尚志さん。イタリア系関西人、学生時代に塾のバイトをしてたらしく話が上手いのが特徴とのこと。


  • ひふみ投信△1.11%、TOPIX△2.24%
    TOPIXをやや上回る成績。TOPIXと比べ上がらず、下がらず、ひふみが目指す投資方針に近い状態。下げる時に大きく下げないで絶対パフォーマンスでプラスを目指したい。TOPIXを上回る運用を行っている訳ではないが、TOPIXを上回れなければ素晴らしい運用とは言えないと考えている。
  • 8月は1Q決算を織り込む時期
    前半は割安銘柄が上がっていったが、後半は夏枯れ感が出てきて全体的に下げていた。新興国問題、シリア問題も影響。
  • 新規組み入れは8876 リロHD9616 共立メンテナンス
  • 下期に業績修正が行われる状況
    上期は慎重に業績を見ていて上方修正を行う銘柄が少なかった。まだ下期にαが残っているのではないか。
  • 中国
    BMI改善。リスクが遠のいた訳ではない。最悪期は越した?程度。悪い事実以外にも良い事実も出てきている。米国市場に張るよりは今後の投資の筋がいいのかも知れない。
    中国の米国債売却問題については政治問題が絡んでいるので難しい。今の所、大量売却の観測はされていない。
  • 米国
    シリア情勢、FRBの量的緩和縮小。長期的には金利格差は裁定されていくと考えている。リーマンショック後、鳴りを潜めていた円キャリートレードが再開されるかもしれない。
  • 欧州
    景況感指数改善傾向。
  • 9月はイベント目白押し
    9/7のオリンピック相場に備えている。9/22のドイツ総選挙に注目。国会開催での成長戦略。フライング気味でオリンピック開催、円安、景気回復を織り込んだ株価が見られた。
  • 8月月次いいね!
    2670 ABCマート9983 ファーストリテイリングの8月月次は良かった。外国人観光客の需要も増えている。環境は悪くない。観光地に外国人観光客が増えてきている。
  • 目先の為替
    シリア情勢が目先の問題。ドル円100円越えは難しいのではないか。95~98円の間の狭いところで推移するのではないか。
  • 消費税増税
    各社迷い有。引き上げ後の景況感次第。消費税増税はやる方向で進んでいるし、相場も織り込みつつあるのではないか。政府が何もしないということは無いのではないか。
  • 設備投資減税
    仕込み済み。単純に法人税が下げられることは難しいと考えている。機械の更新等、先送りになっていた設備が一気に更新されるのではないか。6383ダイフクとか。
  • 9513 電源開発の投資目的
    J-POWERは原発よりも火力・水力発電が強い企業。原発停止の影響を受けにくいと考えている。中でも注目しているのは石炭発電で発電コストが安い特徴がある。環境問題での対応が進んでいる。エネルギーの多様化の一環で石炭発電が注目されるのではないか。
    港の整備など課題も多く、すぐに価値が反映されるとは考えていない。
  • ベースアップの改善って本当にあるの?
    仮に2%のベースアップが行われたとしても状況が改善されるとは考えていない。労働と経営との交渉で政治が積極的に口を出すべき問題なのか疑問はある。世論との戦い。
    ベースアップが上手く行けばアベノミクスが再評価されることになる。「なんとなくの足元と景況感」が改善されていくことになろうかと。景況感は真っ先に投資家への影響があるのではないか。
  • 今年、小型株は見直されるの?
    今年は「小型より大型」「セクターが纏まって動く」「二極化する相場」という特徴がある。これはこのまま続く見通しなのだろうか。
    中小型株セクターのフォローを行うアナリストが不足している状況がある。外国人投資家を含めて素人に近い状況なのかもしれない。このような状況だと「取り敢えずトヨタ買っておけ」的な相場になりやすいことも否定はしていない。実際、このような相場を想定してポートフォリオには7203 トヨタ自動車を組み入れている。また大型株相場に備えて6988 日東電工も組入れた。
  • 米国景気 (渡辺さんの見方)
    弱気、というよりは慎重に近いスタンス。腰折れリスクが見えてきている。Wal-Mart Storesの既存店月次がマイナスだった。個人消費に陰りが見えている証左ではないか。財政の崖問題は未だに引きずっている。内需の企業業績が低下している。海外に展開しているグローバル企業もドル換算で利益が目減りしている状況。
    フードスタンプ(米国の生活保護制度のひとつ)の受給者は4700万人で人口の15%という状況はリーマンショック後と比べ改善されていない。つまり格差が広がったままである。
    自動車関連は米国で売上の多い7270 富士重工業が評価されたがこれ以上、米国の景況感が改善されるとは思えない。天井感たっぷり。それならば新興国で需要が見込まれる、ダイハツ、いすゞ等のメーカーに注目した方が良いのではないか。

こんな感じ。

素晴らしい投資アイディアが芽吹いているというよりは、相場環境に右往左往される状況をどう繰り抜けて行くかに注力しているという状況ではないだろうか。多分、そいう投資環境なのかもしれない。ここ数か月はTOPIXと似た価額推移になる気がします。

相場に逆らわないというのも投資では重要な所ですし、取り敢えず上げにも下げにも守り重視ということ、かもね。



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