9743 丹青社
丹青社は、百貨店や博物館等のデザインを企画、施工(ディスプレイ事業)を行う企業です。四季報の同業他社に9716 乃村工藝社、9622 スペース。乃村工藝社と双璧。
丹青社 [9743]16/1期上期営業利益の実績は26億円と期初計画比5億円上振れしたが、修正は精査してからと通期予想23.5億円は据置。但し、昨年度実績の27億円を目指したいとの事で、いずれ増額修正されると思われる。3月が売上のピークという季節要因からそもそも上期(1Q)偏重型
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 9月 10
@gantky1 の収益構造だが、今期は下期に本社移転経費6億円が発生する為、それが強調される形に。3Qに計上予定の本社の不動産売却益から法人税等調整額を控除した実質ベースで18億円の増益となるので、EPSはその分通常ベースから上乗せされる事に留意。
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 9月 10
@gantky1 また、オフィスを賃借に切り替えるのは、本社の建て直しは数年かかることを考慮し、売却する為。ディスプレイ業界は、施工部門の人件費高騰はあるもののそれを吸収して、総じて好調であり、当社の中計の利益見込も上振れの形でローリングされる可能性大。
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 9月 10
乃村工藝社が手がけた「お台場ガンダム」がこの手の代表的な事業になります。ハレの舞台を演出するような事業でしょうか。年収が高い業界としても有名ですね。
IR情報をざっくり見た感じですと、需要は良好でインバウンド需要を取り込みたい感じがあって好印象。前期より受注がやや落ち込んでいるのと、3Qに特益が予定されているあたりが注目点でしょうか。
IR情報をざっくり見た感じですと、需要は良好でインバウンド需要を取り込みたい感じがあって好印象。前期より受注がやや落ち込んでいるのと、3Qに特益が予定されているあたりが注目点でしょうか。
いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。
売上と連動してB/Sが伸縮している状況が伺えます。棚卸資産は仕方がないとしても売掛金の回収がもう少し早くなるとB/Sが引き締まりそうなんですけど、事業上無理っぽいんですかね。
本社売却はB/Sからみると引き締まるのでROEを中心とした投資なら好印象でしょう。
本社売却はB/Sからみると引き締まるのでROEを中心とした投資なら好印象でしょう。
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纏めると、やはり景気に売上が変動しやすく、数多の同業他社があることを考えると、レッドオーシャンな事業のように感じました。事業内容から規模の経済性を活かすのは難しく、M&Aによる吸収も起こりにくいでしょう。売上を伸ばすには優れた人材が必要で、効率性を上げるのはシンドいようにも見えます。
利益が乗っている内に、何らかのストック型ビジネスを絡ませた経営ができるようになると面白くなるんじゃないかな。景気が良い今だからこそ、冬に備えて対策を練るべきかと。
纏めると、やはり景気に売上が変動しやすく、数多の同業他社があることを考えると、レッドオーシャンな事業のように感じました。事業内容から規模の経済性を活かすのは難しく、M&Aによる吸収も起こりにくいでしょう。売上を伸ばすには優れた人材が必要で、効率性を上げるのはシンドいようにも見えます。
利益が乗っている内に、何らかのストック型ビジネスを絡ませた経営ができるようになると面白くなるんじゃないかな。景気が良い今だからこそ、冬に備えて対策を練るべきかと。
3657 ポールトゥウィン・ピットクルーHD
ポールトゥウィン・ピットクルー[3657]16/1期上期営業利益は13億円と計画比3億円増となったが、通期見通しは据え置き。計画は達成できるが、大きくは超えないと。下期に経費計上される投資1~2億円、また、為替が円安に振れるか不透明な為。上期売上高のうち3.5億円は円安の寄与。
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 9月 8
@gantky1 ディバッグ事業の海外比率は部門売上高の30%、暖簾償却後部門営業利益の25%と海外強化策が結実してきた。ネット看視事業(セキュリティ監視ではなく、ネットの投稿看視等)は、採用難、売れ行きが悪いとカスタマーサービスの受託を短期間で打ち切られる率が高まったこと
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 9月 8
@gantky1 による人繰り効率の低下等で、売上高は前年同期比で横這い、営業利益は▲15百万円と赤字転化し、全体の売上、利益共ディバッグ部門が牽引する形に。
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 9月 8
15.04.18の続きです。
9/4に2Q決算&2Q上方修正がありました。人材難からかアウトソーシングはどこも状況がよさそうです。
効率化が難しい分野ですので売上の伸びほど利益率を伸ばしにくいセクターですけど、それ以上の売上の伸びで高成長を続けています。ちょっと怖いのは逆回転が始まった時でして、例えばネット看視(監視じゃないのね)事業は、大口の規模縮小の影響を受けて赤字に転化しています。人材はそう簡単に切れないのでこの手の需要の変動で収益を落としやすい場合があることは考慮しておいたほうがいいかもしれません。
デバッグ事業、レッドオーシャンな感じが否めないんですよ。
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