2018年11月29日木曜日

【株主総会メモ】2404 鉄人化計画 (18.11.27開催)

株主総会メモまとめ




鉄人化計画[2404]の株主総会に参加してきました。今回は初めての参加になります。

目的は、企業再生が数値となって表れつつあり、元の収益性まで戻れば割と投資価値があるんじゃね?という思惑から探りを入れる目的で参加しました。

場所は、鉄人化計画本社。渋谷から1駅の場所にあるのですが、ミョーに遠いんですよね。IT系の企業であんま儲かってないとこがよくこの辺に事務所を持ってることが多いようなんですけど、家賃が安いのかも。池尻大橋駅から徒歩5分と近くはないので早めに向かったほうがいいかもしれませんね。

参加者は、100人規模の会場で50人程度。背広多め、女性多め、シニア率高い。背広組はそのまま出社してそうな感じの人達がチラホラ。

不便な開催場所な割に結構人が集まったように感じました。優待がある企業だと優待に対して何事か言いたいようで、そいう人たちが多く参加する傾向が強いです。

今までで記憶が強かったのはブロードリーフ[3673]ですかね。優待開始前の株主総会は背広の人ばかりで30人程度の参加者だったのですが、優待開始後の株主総会では会場に人が入りきれず、他の会場から中継したり、帰りのオミヤが足りなくなったりと散々な状況をみたことがあります。まあ何はともあれ参加者が増えることは良いことだとは思いますよええ。

質疑応答と説明会の内容は以下の通り。

  • 譲渡制限付株式報酬ではなくストックオプションを選んだ理由は?
    人件費削減をメインとした。P/Lのインパクトを配慮した。

    この回答からも黒字必須が今期の目標であろうと推察した。同時にこの社長の立ち位置が何となく理解できた。自身の保有数を増やす必要はないのだろう。
  • 後発事象のTetsujin USAの精算の影響どうよ?
    軽微。

    開示情報以上の情報を出す気がないのだろうことを察した。指示系統が社長中心ではないのだろう。海外事業の精算を前期の内にするべきではなかったのかという質問については華麗にスルー。
    軽微と言ってはいたが今のP/Lでは大きなインパクトを出しかねない。多分、前半では特損を計上せずに3Qあたりにどさくさ紛れに出してくるとみた。
  • 月次の開示どうよ?
    検討する。足元の状況は良い。

    開示する時期としては悪くないと思ってる。不採算店の閉店は一巡しているので既存店の売上は悪くないはず。雰囲気的には月次の開示には興味なさそうな雰囲気ではあった。この企業は総じて株主に向けたメッセージ性が弱い。
  • 1Qの状況どうよ?
    開示はできない。頑張っている。直近の既存店の月次は102%と回復傾向。
  • 今期の出店どうよ?
    回答を控える。前期より多く出店したい。政令指定都市中心。
  • 生産性向上どうよ?
    詳細は話できない。新規事業はシナジーのある業態で空間を活用した事業を検討したい。
  • CP事業はガラケーが中心とのことだが今後はどうよ?
    成長は難しいと見ている。新規サービスを模索中。
  • 店に客を呼ぶ施策どうよ?
    空いてる時間の活用は重要な課題。カラオケ利用以外の法人契約を増やしている。スクール利用など検討。
  • 黒字化どうよ?
    頑張る。
  • シニア向けの取り組みどうよ?
    注目中。ボイストレーニングサービスは既にある。

  • カラ鉄で名前と年齢聞かれるんだが何に使ってんの?
    未成年の飲酒対策。後、鉄人システムでの活用を検討しており遅まきながら取り組みを開始している状況。
  • 優待奮発しすぎでは?
    貴重なご意見。
  • 禁煙ルームが臭うんじゃが?
    貴重なご意見。クレームは随時本社に入れていただけるとありがたい。
  • ジュニアNISAへのアプローチどうよ?
    貴重なご意見。
  • 鉄人システムの強みが感じられない
    開発を強化中。古い状態を続けてしまい差別化ができていないと感じている。まもなく新規システムをお披露目できると思うので期待して欲しい。
    採点システムというのはルーム内の人数が少なめで利用される場合が多いことが分かっている。人数を多く利用される新しい採点システムを開発中。
  • 毎年優待の内容がビミョーに変わるのが不便なんじゃが?
    貴重なご意見。

10時開会 → 10:30質疑応答 → 11:05閉会後、説明会 → 12時終了。

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大株主の状況をみてほしい。有報より。


ファースト・パシフィック・キャピタルという謎の投資会社(?)が主要株主に鎮座しています。実はこれ、鉄人化計画の創業者である日野洋一さんの資産管理会社でして、実質、創業者が実権を握っている状況です。

次に社長である岡崎さんの経歴をみてほしい。


ファースト・パシフィック・キャピタルの刺客ですね =)。

想像するに創業者から収益性の改善を依頼され、社長職に就いたとみていいでしょう。株主総会での雰囲気では、次の成長性の方向性がみえるまでの中継ぎとしての役割のように感じました。経営陣が最小限にし、経費を節減しているのもそいう理由でしょうね。

17年の解任劇については以下の記事が詳しいです。


以下は、調査する過程で見つけたページなのですが、今のカラ鉄の状況をよく分析しているので紹介しておきます。投資家目線ではないのが幸いしています。


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決算説明資料より。


ようやく既存店が100%を超えるようになりました。不採算店の閉店が一巡したとみています。

カラオケ店自体は成熟産業から衰退産業に近いビジネスのようです。このような状況ですと中小企業が減り、チェーン化が進む状況とみているようです。

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この銘柄に期待することは、元の収益性まで復旧することです。

元々、首都圏のいいとこに出店しているので、収益性が戻れば第一興商やコシダカHDのまねきねこ程度まで利益率は戻せるはずです。また人材不足ではあるものの幸い(?)なことに不採算店の閉鎖は、残りの店への人力の集中が可能になり、利点としてみていいでしょう。

新規事業の模索も検討しているようですが、私としてはカラオケに集中したほうが良い結果が出ると思っています。努力が結果に結びつきやすい状況ですので、割と手堅い投資先ではないかと感じています。

優待もありますしね =)。

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