2013年8月26日月曜日

'13/07の「担当ファンドマネージャーの見方

大和住銀日本小型株ファンドの月次。7月は3183 ウイン・パートナーズ

<専門分野特化の強み>
 医療分野を調査して感じるのは、関係者間で立場の強弱がはっきりした世界だということです。医師が経営も含めた全ての面で上位に立ち、企業側ではメーカーの力が強く、卸業者は彼らの言いなりで弱い立場におかれがちです。経営規模の大きい医薬品卸はまだしもですが、市場規模自体が小さい医療材料の世界では、卸会社が主導権を発揮できる機会はほとんどありません。そのような状況の中で、専門分野に特化することにより成長と高収益を実現している卸会社がウイン・パートナーズ(3183)です。
 同社はレントゲンフィルム卸の営業マンだった秋沢社長が1983年に設立した企業です。90年代に入り、当時勃興期にあった心臓カテーテル治療に特化することで成長軌道に乗りました。この分野は、カテーテルやステントなど高額な材料が使用されること、新興分野のため企業側からの情報提供が多く必要とされること、メーカーが外資系中心のためきめ細かなサービスを行うには卸に頼る部分が大きいこと、メーカー間の競争が激しく特定企業に市場を支配されていないこと等の要因で、一般の医療材料卸に比べると付加価値の高い事業が可能になっています。
 同社の経営哲学は、現場の執刀医に奉仕するだけではなく、病院経営全体を俯瞰した提案を経営層や事務方に対しても行い、関係者すべてにメリットのある形で事業を行うことです。そのため大病院の中でも戦略として循環器内科に注力している施設に強く、安全性・効率両方の観点から国が進めている特定病院への手術集中政策も同社に追い風となっています。古いしがらみによる不合理な面が多く残る医療業界の中でも、正しい経営戦略を実行できれば合理的なビジネスが可能という実例ではないかと考えています。

ウイン・パートナーズは、'13/04に2744ウイン・インターナショナルとテスコが経営統合してできた会社ですね。取り敢えず、何とかパートナーズは印象が悪いです><

ウイン先生は、PER7倍あたりでウロウロしていた頃に結構持っていた頃がありました。その頃は配当が4%を超えていたと思います。上記の通り、医療系の専門商社の割には利益率が高く、配当が安定していて、事業性としては安定しているようです。医療機器は物持ちがいいかというとそうでもないらしく、カテーテルとかは使用期限が半年くらい程度らしく、需要と供給を見極めるのが重要とのこと。

リスクとしては2年に一度の薬価改定。新薬ほどではないが影響は受けざるを得ないというのがこの業種のリスクとなっています。

同業他社でサイズ的に似ている所というと3079 DVxですかねえ。IPOしたばかりなのにいつもウイン先生より高く株価が評価されてて、ブーブー文句をツイートしていた気がしました =)。なんかこうあそこは、売上の伸びに無理があるような気がいつもしているんですが、ねえ。他には3022 山下医科器械2689 カワニシHDあたりだろうか。


ウイン先生が低評価なのはどう考えてもお前らが(ry

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