決算書の見方について
連結決算をみよう
単独決算、連結決算がある場合、グループ全体である連結決算の方を見よう。(株)メタルアート【5644】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス |
収益の数値ではなく「流れ」をみる
ニュースで扱うような決算情報は無視して構わない。ベストは売上、営業利益、経常利益、純利益全てが右肩上がりだが、それは難しい。数字の変化でこの銘柄に何が起こっているか確認するのが主な目的。
Yahoo!ファイナンス程度の情報量で十分。
売上の流れ
売上の伸びは右肩上がりが望ましい。
(株)メタルアート【5644】:連結決算推移 - Yahoo!ファイナンス |
メタルアートの例の場合、2期→前期の間で売上が落ちているので成長性という点では疑問がある。
営業利益率 (営業利益÷売上高)
営業利益率は高ければ高いほどいい。利益率の低い企業の場合、何らかのトラブルが発生すると、一気に赤字になるケースがある。
ennさんの基準では、成熟産業が多いので営業利益率が5%以上あればそこそこの利益率であろうと思っている。7%あれば高い方。
経常利益 (経常、ケイツネ)
特に見るべき項目は無い。経常は本業ではない特損・特益が入り込む。企業本来の強さではない、一過性の利益の場合が多い。営業利益と経常利益の差が著しく大きい場合、財務諸表で確認することはある。
- 「特別利益・損失と投資目的有価証券の利益・損失も考慮して見てますか?」
特に見ていない。 - 例外として持分法会社が強いビジネスを行っている場合はあるよね
2221 岩塚製菓とか。
当期利益 (純利益)
特に見るべき項目は無い。売上と営業利益でほぼ利益も決まる。
EPS (1株益)
特に見るべき項目は無い。PERの算出に便利。
BPS (1株当たり純資産)
右肩上がりか確認する。資産が積みあがっているか確認できる。
自己資本比率
50%以上の銘柄を手掛けている。
メタルアートの場合、50%には至っていなかったが毎期、自己資本比率が改善されているのでいずれ50%まで回復することを見込んだ。
- 「自己資本率も大事ですね。 銀行に限っては1割台のようですが。」
銀行の業態からすると、持っている資金にレバレッジを掛けているので自己資本比率は低くなってしまう傾向にある。
グロース投資とバリュー投資の見方の違い
グロース投資の場合、売上高、営業利益がジグザグであっても右肩上がりでなければならない
バリュー投資の場合、売上高は横ばいでも構わないし、営業利益率が低くても構わない。持っている資産に対して価値を見出す手法なので資産を毀損しない限りには低くても問題は無い。有利子負債が減っていればベスト。
BPSに関してはグロース・バリュー共に右肩上がりである必要はある。
BPSに関してはグロース・バリュー共に右肩上がりである必要はある。
- 「それを見るなら3年では足りないですよね」
兆候をつかむのには3年程度で十分ではないか。 - 「市況株だと右肩上がりが難しい銘柄はあると思うんですが、その場合選ばない?」
選ばない。グロースなら特に手は出さない。
- 「ennさんが決算短信などを見に行く時はどのような時ですか?」
決算短信自体は毎期確認はしている。確認はしているがそれでどうこうするかは別問題。 - 「有報とか見に行くケースはあるん?」
自分の投資法では特に見るべき必要は無い。儲けを出していて実体価値が上がっていて利益に陰りが無いかどうかが気にしているので有報まで細かく見る必要は無い。 - 「日経12000になったら資金投入しますか?」
日経が12000円になったら、ではなく12000円あたりになれば自分が欲しい銘柄も下がってるだろうなという予測の元に考えている。 - 「今年は特にアベノミクスで会社の持ち株が上がって経常利益とかが増える傾向にあるので注意ですね」
ですね。若干割り引いて考える必要があるかもしれない。
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