ということで巡回してまいりました。6月決算銘柄に続き、参加しています。
7~8月決算銘柄の企業から株主総会へのお誘いを貰っていたのですが、小型の製造業だったりするとかなりボッチになる可能性が高く、精神的に辛い状況が続いていたので今回は比較的個人株主に好かれている企業に参加しました。
BtoB系ビジネスの株主総会は地雷ですええorz。
実はこの日、強風でして線路に障害物があっただので20分遅れ。着いた頃には株主総会の決議は終わっていましたorz。その後、会社説明会が開催されたのでその時のメモを残してみます。
ざっと見、200名チョイ。参加者は比較的若い人からお年寄りまで丁度いい塩梅で入っている感じでした。初老のお婆様が社長の藤田さんのファンらしく、やけに個人的な質問を投げているようで興味深かったです。株価は好調だったのでかなり温和な展開になっています。
株主総会・会社説明会をざっくり書こうかと思ったのですが、どちらとも動画があるので直接見ることをお勧めしたい。とても良かったです。
質疑応答の部分がカットされているのでメモ。
- 特損・特益が多い事について
子会社を多く立ち上げているので仕方のない面がある。今期の特益はFX事業の売却が主。無理な買収はしていない。サービスの多くは自作しているので特益は出やすい体質だと思っている。
- 今後の投資について
2年間、スマホへ過剰なほど投資をしてきたが今期から巡航速度に戻すことにしている。そろそろ勝ち組と負け組がはっきり別れるようになってきて、ぽっと出の企業が勝てる状況ではなくなった。
- アメーバーコインの回収について
現在、有償化率が低い状況になっている(50%程度?)。現状では、有償化率を上げなくても消費意欲が旺盛で、コインを多く流すことで消費を促す事にもつながっているので心配していない。
- SAP事業の予想について
コンサバティブにしている。マイナスを織り込んだ数値ではない。10月までにヒット商品が無い場合の予想でして、12月時点では既に大幅にヒットしているゲームが出てきている。
- コンプガチャ問題への対策について
政府の規制で事業が厳しくなるのは承知の通り。今回、新経済連盟に参加させてもらっている。急な政府の規制に対していち早く情報を収集する努力をしている。知らない内に決められる、というケースは少なくなるのではないか。
- 東証一部上場について
新聞でにぎわせている。今までマザーズ市場の方がベンチャーっぽくていいと思っていたが、時価総額3000億円とんもなるとそろそろ卒業する時期に来ているのかもしれないとは思ってる。時期についてはコメントできない。
- 海外展開について
我々の悲願。内需の欠点は成長性。ただしスマホは大丈夫と見ている。
- LINEについて
メディアとは相性が悪いと思っているので戦えない訳ではない。囃し立てて株価を上げるテーマは少ないが、変なアピールはしないようにはしている。
- 物販について
取引先と組む方法で探っていきたい。
こんなとこ。思ってた以上にクレバーな印象を受けました =)。
話題のドワンゴですので、もう少し賑やかな感じの株主総会を期待していたのですが、実にフツーの感じでした。まとめの方にもありましたがタイガースのユニホームを着た人が所々に立っているんですが、なんか無言で睨みを利かせている様で正直ちょっと怖いです。いつも無駄におしゃべりをするんですが、今回はスルーしました =)。
で、株主総会の状況ですが二階建てさんの所が上手い事まとめているのでそっちを見ていただければ話した内容は分かるかと。
株主総会に参加する株主というのは大きく2通りのパターンがありまして、株主として企業価値を上げてもらうよう願っている人と、利用者としてより良いサービスを作ってほしい人がいます。
今回は後者、
利用者の立場の人が多かったと思います。
前者ですと、配当性向やM&A、中期計画について質問が多く出ます。ドワンゴの場合、殆どそのような質問は出ておらず、コンプライアンスや川上会長の動向についての質問が多かったです。
夏野さんはドワンゴのスポークスマンとしての役割なんでしょうか。会社説明会ではなかなかの鞭撻でした。川上会長は株主に興味がないのか、あまり発言していませんし、説明会にも出てきませんでした。ちょっと残念でしたね。ニコ便器については、株主質問で出てきたのですが、私はよく知っていませんでしたが、どうも周囲の人たちは見知りのようでちょっと感動しました。お前ら訓練され過ぎだw
総じて、株主総会・会社説明会共にひっきりなしに質問者が出てくるあたりは皆この企業に興味がある証なんでしょうな。ファンが多い事は良い事です。
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ドワンゴの特徴かもしれませんが、中期計画やそれに纏わる数値目標について触れられませんでした。この事について誰も質問しないってのもやっぱり利用者が多かったことの裏付けかと思います。
仮にこの企業の株が上がるとしたら、収益力ではなく顧客の集客力による協業なのでしょう。任天堂の株購入で上げたのもその狙いがあってこそ。故に、コンプライアンスが更に重要になってくるわけで、その流れの中でレイオフやらなんやらが進んでいるんだろうな、と思った次第。
久しぶりに山田会長の顔を拝みに行きましたよ。やや歳を取ったようですが、株価の話になるとそれはもう満面の笑みで語る姿を見てなんだかほっとしました =)。
参加者は50人程度。爺さん率高いがヤングもいない事はない状況。前に参加した時と同じような雰囲気でしたね。
審議を始める前に前もって株主から質問が届いたのでまずそれから入る事に。
- OBの天下りはあるのか
ない
- 建設OBの天下りはあるのか
ない
ああ、いつもの爺さんだなと悟りましたよ =)。あの爺さん、何が楽しいんだかよく分からん。映画化希望。
- スピーカー内蔵型(インカム型?)の開発は?
快適と安全性を考慮して新製品として考えていきたい。
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暗にスピーカ内蔵だと安全性が保ちにくいことを示唆しているようにも聞こえた。色々検討はしていそうだ。
- 重量が重い
検討する。
- 地域別の利益率について
為替の影響が強くて一概に言えない。EUは低めである。
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言いたくナサゲだw。知られると事業にも影響があるからだろうね。他から価格要求が強くなりそうな案件だし =)。
- スポーツ関連(自転車、スキー、アイスホッケー等)への転用は?
価格帯が低い。安全性への規制が少ないため参入障壁が低く、新たな投資へのコストもかかる。安全性のノウハウが活かせない分野であるので見送っている。
- EU全体の見通し
ドイツ一人勝ち。溢れたマネーが不動産に流れて土地価格が上がっている状況。ドイツは2輪車も好調。
- 競合他社について
シェアは全世界で70%以上を達成。EUでシェアを伸ばした。
- 受注状況について(10~2月)
海外は10%強上回る。日本は25%強上回っている。
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結構早口で説明が進んだので間違ってたらすまん。気になるならIRに問い合わせてちょ。受注のグラフが提示されてた。
- パイの広がりはもう限界じゃね?乾いたぞうきん絞るのもうやめたら?
国内については今も成長していてライダーも増えている。EUは特に大型バイクについては景気の回復次第(ドイツ以外では新車のバイクは縮小傾向のようだ)。シェアを取っていく要素はまだまだあると考えている。米国は景気次第。
- アジアとかどうよ?
富裕層中心に伸びてきている。新興国ではロシアが数年で1万個レベルへ、アジアは1万個程度、5年で3万個程度の販売を期待している。需要はある。
- 57期の利益は何が要因なの?
好調な販売と原価率低減。
- 58期の利益予想は何が原因なの?
原価率と為替要因。以前の円高時にEUの子会社へ卸した在庫が効いている。売上はコンサバティブに見ているが、上記で示した通り、受注は好調。受注は売れ筋が好調である。
- 消費税増税の影響はどうよ?
影響は少ないとみている。3%→5%の時に影響が殆ど見られなかった。今回も同様と思われる。
- 為替予約は2/3は終えたって言うけど為替の影響は受けないの?
子会社への在庫売却に関しての予約は終えているが、販売後の利益については円換算するので為替の影響を受けることになる。今期予想の為替はUS98ドル、EU130ユーロ。為替予約はUS100円、EU133ユーロ程度。これを大きく逸脱すると利益への影響も考えられる。円安は利益になる。為替予約は海外子会社へのギャランティとして考えていただきたい。
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前回も同じような質問をして同じような回答を得た記憶が今蘇ったわ。もー、面倒臭ぇw
- 優待・株主懇親会について
考えていない。配当で応えていきたい。IR活動はもっとやりたいのだがIR会社の方が忙しい様子。
チンピラっぽい質問は概ね私です =)。
だって誰も質問しようとしないしさ、ホントは状況を知っているし、どいう答えが返ってくるか判っているにも拘らず復唱させて言質を取る事も重要でしょうし、お前らぼけーって聞いてる株主のためにもやっていることなんだぞ。それなのに「質問有りませんか」の言葉に帰り支度始めるとかもうね、馬鹿なの?死ぬの?
もうお前らにはがっかりだお!
ああ、ちなみにオミヤは無しです =)。流石です。