<今年1年間の本欄を振り返る>
2016年の中小型株市場は、前半が内需成長株一辺倒の物色で当ファンドにとっては厳しい状況でしたが、後半は割安株優位に転じ、当ファンドも良好な成績を収めています。以下に挙げる当欄で紹介した組入銘柄の中にも、2016年後半から評価が一変したものが多く見られます(月は資料作成月、記号は紹介後の株価変動を三段階で自己評価したものです)。
1月 <IPO(新規上場公開)出遅れ銘柄に注目> ビジョン(9416)…○
2月 <続・作るだけの時代から壊す時代へ> 第一カッター興業(1716)…△
3月 <サービス業でも海外展開の成功例が出てきた> エイジス(4659)…○
4月 <特需相場は一巡後が狙い目> ヒビノ(2469)…○
5月 <外車販売業界の風雲児> ウイルプラスホールディングス(3538)…○
6月 <米飯は奥が深い> 鈴茂器工(6405)…○
7月 <絶えざる挑戦の末に> タツモ(6266)…◎
8月 <食品業界の再編が加速> ピックルスコーポレーション(2925)…△
9月 <市況依存からの脱出> ノダ(7879)…△
10月 <リーマン・ショック前には似ていません> 銘柄紹介なし
11月 <利益率上昇への期待> デファクトスタンダード(3545)…△
当ファンドでは、2017年も市場の流れに振り回されず、割安株を追い求めていく方針です。
去年と比べると、○が多い年になりました。
特にタツモは、素晴らしかったですね。私も行こうと思うタイミングは合ったのですが、やっぱり半導体装置関連ではかなりやられているのでナカナカ手が出ないです。
第一カッター興業は、相変わらずの万年バリュー株に返り咲いてしまいました。惜しい銘柄ではあるのですが、やっぱり配当性向を何とかしてもらわないと難しいんじゃまいかと。
ヒビノは、今も素晴らしい株価になってます。前年の特需からの業績悪化が不安視されていましたが、思ってたより悪くない印象が強かったのでしょうか。今後、東京五輪に向けて需要が増してくることが考えられるでしょうね。
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「先月の市場の動きと今後の見通し」の方も取り上げてみましょうか。
【先月の市場の動きと今後の見通し】
11月の国内株式市場は、米大統領選に振り回される展開となりました。共和党のドナルド・トランプ氏の勝利が確定した直後は、相場は大幅に下落したものの、翌日からは逆にトランプ氏が提唱する経済政策に期待する流れが強まり、TOPIXは月間で+5.5%上昇しました。一方、米大統領選後の相場が大型株・割安株主導だったため、JASDAQ INDEXは月間で+2.5%の上昇にとどまりました。当ファンドは一貫して割安株投資に注力しているため、基準価額の上昇率は+5.5%となり、
6ヵ月連続でJASDAQ INDEXの月間騰落率を上回りました。
2015年の年初からほぼ1年半にわたった小型内需成長株一辺倒の物色による歪みは大きく、7月以降修正が始まったものの、依然として銘柄間のPER(株価収益率)格差は異常なほどに大きな状態が続いています。したがって、小型内需成長株に対する失望売りを吸収する押し目買いの力はまだ弱く、当面は割安株優位の状況が続くと予想しています。業種面では、従来の製造業関連に加え、不動産業にも割安銘柄が多いと考えています。
11月のトランプ相場は、やっぱり辛かったですねよ。12月前半までは手の出しどころがありませんでしたし。
小型成長株のPERは50倍が当たり前になりつつありますから、これ以上は収益から書い続けるのは難しいでしょうね。依然として小型株は猟奇的なボラティリティを好む投資家が多いのか、割安株が盛り上がることはナカナカなくて寂しいことですはい。
割安の不動産業ってのイマイチ、ピンときてないのですがこの前のファーストコーポとかじゃないだろうしなあ。
ということで、'16/11の目論見書から不動産業を抜いてみた =)。
少ないですね。建設業や建設関連の卸売業まで手を広げれればもう少し増えるんですが、この感じですと、ストライクなケネディクスとかその手のボラの高い銘柄よりかはエッジに富んだ銘柄を物色している感じですかね。
もう少しヒントが欲しい。
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