2018年5月22日火曜日

6777 santec - ’18/03 J-Stock アクティブ・オープン

大和住銀日本小型株ファンドまとめページ

6777 santec


santecは、光学機器を製造している企業です。四季報の同業他社に精工技研[6834]シグマ光機[7713]岡本硝子[7746]


<光通信業界の老舗>
約20年前、ITバブルという現象がありました。インターネット・携帯電話の普及によってパソコンと通信網に対する需要が急増、関連業界の業績が拡大し、株価はそれ以上に上昇したという出来事です。しかし、多くの経営者や投資家が予想したほどの速度ではインターネットは普及せず、過当競争で多くの企業の業績が悪化し、株価も大幅に下落する結果となりました。特に、それまでも荒波にもまれ続けてきた半導体業界に比べ、日本電信電話公社/日本電信電話やAT&Tの長期計画のもと安定的な環境で技術開発を進めてきた光通信業界では、中国企業との競合などによって壊滅的な打撃を受ける企業が続出しました。その時代を生き抜き、現在でも一定の存在感を保っている企業がsantec(6777)です。

同社は1979年設立の研究開発型企業で、初期から日本電信電話公社の光通信技術開発に関わり、世界初の製品を多く世に送り出してきました。ITバブルの恩恵を受けて約40億円の利益をあげ、400億円を超える時価総額で上場を果たしましたが、上場直後から業績が急激に悪化し、20億円を超える赤字に転落しました。

同社は人員削減を行う一方、製品も品質測定用の光源や部品といった競争力の高い分野に絞り込み、冬の時代を生き抜きました。2000年代半ば以降にインターネットを用いたさまざまなサービスが本格化した際も、固定通信網に対する投資は盛り上がりを欠きましたが、同社は小幅な黒字を計上することができました。

光通信業界にようやく春がやってきたのはここ1~2年です。スマホでの動画視聴が普及し、通信網に対する負荷が増加して固定部分に対する投資が必要となってきたことが要因です。特に中国は国策として携帯電話の技術革新に力を入れており、固定通信網に対する投資も積極的に行っています。また、米国では、大量のデータを処理・配信するデータセンターにおいて、所内の通信に光通信を用いるケースも増加してきました。現時点では中国・米国とも投資が調整期に入っていますが、中期的にはいずれもまだまだ成長余地のある分野と考えています。

同社は通信設備投資への依存を緩和するため、光通信以外の分野も育成しています。具体的には、光干渉の原理を利用した白内障の検査装置やシリコンウェハーの表面検査装置などです。これらの分野は引き続き好調で、業績の下支え要因になると期待しています。

光通信業界とか書くもんだから光通信[9435]関連かと思うぢゃないか、、、

7713 シグマ光機 - '17/03の「担当ファンドマネージャーの見方」あたりも同セクターと思うのですが、研究開発型企業というのは投資タイミングが難しいですね。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


現金、その他資産の膨れ具合が気になりますね。その他資産は投資有価証券でその中身の2/3は長期債券、後はデリバティブを含む何かっぽい。完全にカネ余りですな。

株主資本の伸びはいいですね。

続いてFCF。


FCF経営を意図しているようですね。投資CFの一部、というより大半は投資有価証券ということを考えれば、まあそいうことになりますよね。

0 件のコメント:

コメントを投稿