<アップルに採用されるということ>
米国のアップルはとても凝り性な会社で、特に製品の質感に関しては、機能以上に強いこだわりを持っているように見受けられます。彼らはそのこだわりを満たすため、高い製品単価と一機種当たり販売台数の多さを背景として、しばしば金に糸目をつけない形で新素材や新工法を筐体などの部品生産に採用してきました。半導体や液晶・電子部品などに比べるとこれらの分野は競争が少なく、同社からの指名という形をとることも多いため、利益への貢献はしばしば大きなものとなります。アップルは納入業者に対して厳格な守秘契約を結ばせるためはっきり同社向けに採用されたと確認できるケースは少ないのですが、どうやら現在その恩恵を受けていると推測される企業がナトコ(4627)です。
同社の主力事業は住宅外装材やスチール家具などに用いられる塗料ですが、多角化事業として十数年前から引っかき傷を自然に修復できるコーティング材料を育成してきました。切断されても分子レベルで再結合するプラスチックを用いたもので、浅い傷であれば短時間で跡形も残さず修復することができます。単価などの関係でこれまで最終製品の外装に用いられるケースは少なく、液晶を構成する特殊フィルムの保護膜が主用途でしたが、今回アップルがプラスチック筐体のスマートフォン「iPhone5c」を発売するに当たって本格的に採用された模様です。
もっとも、アップルは常に新しい物を求め続ける会社のため、今後も安定的に同社製品が利用されるとは限りません。仮に継続採用されたとしても、値引きや歩留まり向上による需要減といった要因で、前世代に比べ収益寄与が激減したと見られるケースも多くあります。それでも同社が投資対象として魅力的だと判断する理由は、①既存事業だけでも現在の株価は説明可能、②スマートフォンのプラスチック筐体を保護するという需要は普遍的なもので幅広いメーカーに広がる可能性があること、の2点です。
これはまた意外な所を。流石僕らの苦瓜先生。で、ちょっと見たんだが財務いいっすね。
9月前までの水準の株価ならぜひ欲しかったんだが、今の水準だと取り敢えずiPhone5cの部分は随分織り込んだかと思われる。以前、Apple関連株で6640 第一精工てのがあって、結構推してた時期はありました。その後、どうもコネクター関連でシェアが移動しているとの話を聞いて、6769 ザインエレクトロニクスに切り替えたんだけど、爆上げ直前に全部始末しちゃったんですよね、、、orz。いずれ気が向いたら話についても書こうかなあとも。
要は、ですよ。
ちょっとしたトレンドで凄い勢いで株価が上がる傾向がある分野なのですが、今の業績がApple依存であるとするなら様子見。そもそもiPhone5c自体の売上が予想を下回っているという話も合って、ナカナカ。取り敢えず10/22の新製品発表を見て、プラスチックっぽい端末が出たらお試し買い、という予定にしました =)。
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