朝日新聞出版 (2013-09-13)
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山崎センセの書籍は昔から好きで、チョコチョコ読んではいるのですが、今回のはより一層、株式運用に傾倒していて、かなり疑問に思っています。
それ、日経平均が3万円越えしていた時でも同じ事が言える?
ケーススタディとして650万円の運用資産を持っている若人に150万円は預金で、500万円を株で運用する事を勧めてます。3000万円の退職金の運用では800万円は預金で、1000万円は個人向け国債変動10年で、残りの1200万円を株で運用する事を勧めてます。
株式での運用の比率が高過ぎやしませんかね。
株式市場の事ですから、今後、一気に日経平均3万円越えを目指すかもしれませんし、ちょっとした人類のミステイクで5000円を目指すかもしれません。時に適正価格が大きく変動する金融商品ですので、これらを踏まえての運用でしたら問題は無いと思います。
ぶっちゃけ若人が500マソの資金を250マソになるのを覚悟できますか?という問いに全ての人がYesとは言えないでしょう。
資産運用で重要なのは、自分の都合で資金を入れ、自分の都合で資金を回収する事だと思っています。株式市場の都合で資金が出し入れ出来ないなんてことは資産運用であってはならないのです。もしそれが出来ないのなら資産の分散が出来ていない、と考えるべきでしょう。
ともすれば、日経平均が3万円でも5000円でも躊躇なく取り崩すことが出来るポートフォリオは、ずっとリスクが低くなってなければならないはずです。上記のケーススタディは、とてもじゃないが万人向けとは言えないんじゃないでしょうかね。
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山崎センセは多分、今の経済状況を踏まえたうえでの主張だと考えています。リーマンショック前ならもっとリスクテイクの低いポートフォリオを勧めていましたし。
仮に日経平均が3万円越えしたとして、それでも上記の主張をするのでしょうか。多分しないでしょう。利食いをして他の金融商品に移行するか現金で持っていることを勧める気がします。3万円は極論ですが、では2.5万円は?2万円ではどうでしょうか。悩む人は出てくると思います。
資産運用にしろ投資にしろ、相場の天底は分からないことが前提になります。天底を探るのはアートと呼ばれる行為で概ね再現性に乏しく、万人向けとはいいがたいです。インデックス運用は、銘柄選択というアートを取り除くための工夫です。アートを極力減らすことこそが資産運用の王道と言えましょう。
ともすれば、相場の天底を気にするポートフォリオが如何にセンスのない資産運用か分かろうというもの。つかセンスの有無で資産運用はするべきではないです。多くの人が許容できるリスクまで下げる工夫をもっと前面に出すべきだったんじゃないでしょうかね。
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私の資産運用での回答は、
での積み立てです(アフィは含んでないから安心してクリックできるよ =) )。
コストもそこそこ、ポートフォリオもそこそこ。日経平均が3万円越えしたとしても、積み立ては中断するかもしれませんが、現金化する必要性は感じないでしょう。相場状況に関係なく40歳代ちょいまで積み立てて60歳代から少しずつ取り崩す、そんな流れが丁度いい気がします。
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投資を含めて全ては自由ですので好き勝手にやればいいとは思います。
どうもこう、インデックス運用の人達の株比率の高さが気になるんですよね。昔から続けている人たちはリーマンショック越えもしていますし、自分のポートフォリオのリスクを肌で味わっていて経験済みだから概ね問題ないのかもしれないのですが、これから資産運用を始める人に対して
「これが資産運用の王道だよっ」
と主張するには、リスクを取り過ぎている気がするんですよね。
他人の資産運用なんか知ったことか、ボケ、カス、相場の養分になって逝けというのが資産家・投資家の統一した回答になってしまう訳で、まあなんか、自由とは色々厳しいのです。
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