太田忠さめがマネックス証券のビデオに出てたのでヲチしてきました。口座が無くても講座は見れる(真顔)。
見ろと言っても見やしない投資家のために要約してみたよ。
中小型株の魅力
- ユニークな経営者&ユニークなビジネスモデル
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中小型株は調査し甲斐がありますね。見つけた時は結構嬉しい。変わった経営者は多いですよ。 - 株価意識が強く、個人投資家との利害が強く一致している
創業者が経営していることが多いので大企業のサラリーマン経営者よりも株価意識が強いです。
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個人向けのIRも積極的ですね。中小型株の売買は概ね個人投資家に委ねられる場合が多いので妥当だとは思いますけどね。 - 大型株には見られない高成長企業が多く存在する
経常利益が小さい企業ならちょっとした製品やアイディアで大きく利益を伸ばすことが出来る。 - 好業績やテーマが持てはやされ、株価が短期で数倍になることも
アベノミクス相場の前半戦ではこの手の株が続出した。 - 大型株へと成長する企業の株価パフォーマンスは強烈である
中小型株のままではなく成長していく過程で大型株になっていく場合があり、この場合の株価のパフォーマンスは格段に上がる。9983 ファーストリテイリングが典型的な例。
こういう企業への投資は避けよう
- ビジネスモデルそのものが崩壊
既存ビジネスの屋台骨にひびの入った企業は避けよ
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直近ですとガラケーの依存度の高い企業とかは厳しそうですね。疑義が付いたのはまあ対象外でしょう。疑義が取れるあたりで投資するのは有りと言ってますね =)。 - 甘い見通し、甘い予想
下方修正を頻繁に発表する企業を避けよ
社内目標と業績予想を勘違いしている企業がある。過去3~5年の業績修正の状況をチェックする。
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「下方修正のパイオニア」でググったら私のTweetが引っかかってワロタw。まああの企業はもうどうしようもないとは思うわ。 - 事業の間違った多角化(=「多悪化」)
新規事業参入と称して、次々に多角化する企業は避けよ
手掛けたことのないビジネスへのM&Aは上手く行かない場合が殆ど。
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既存事業の行き詰まりの表れですね。逆に既存ビジネスを吸収する形でのM&Aは上手く行くケースが多いとは思います。規模の優位性が発揮できますし、主従関係がしっかりするので経営が上手く軌道に乗るケースは多いように見受けます。薬局系がそんな感じですよね。後、衰退傾向の強いクリーニングやレンタルビデオ等も。家電量販店は時間が掛かるケースが多いように思えますね。 - 社名変更
不明瞭に社名を変更する企業は避けよ
例:リキッド・オーディオ・ジャパン
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まあ、どうしようもないケースやら乗っ取られたケースやら色々ありますが、そいう銘柄が好きな人がそいうサイトを運営しているので、お好きなら確認してみるといいですよ。 - 監査法人の交代
監査法人が交代する企業は避けよ(特に大手⇒中小の場合)
駆け込み寺的監査法人「ウィングパートナーズ」
聞いたことが無い監査法人だった場合、その監査法人が他にどんな企業を監査しているか確認した方がいい。
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言っちゃったよw。ウィングの残党は未だに残ってますしそれに気が付くとまあ、投資したくなくなりますね。監査法人の目が甘いと経営陣の会計詐欺を見破ってくれなくなります。というかグルですね。
一応、形式的には監査法人は経営者と同じく株主の利益から報酬が支払われている訳です。本来なら株主側についていなければならないのですが、任命は経営者がしてしまうので実質、経営者の犬状態の監査法人もある訳です。
監査法人別クライアント一覧で監査法人のリストがありますので利用するといいと思います。どの監査法人がアレなのかは私の口からは、あの(ry - IPOをゴールとする経営者
創業者利益の確定ばかりを考えている企業は避けよ
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カニのことかーw。IPOの時点で利益の限界ってのは結構ありますよね。まあ数年はIPO銘柄には触らないことをお勧めしたい。
中小株の投資選別のためのステップ
- 第一次審査は消去法で危険な起業を排除
「こういう企業への投資は避けよう」に該当していないか? - 第二次審査はポジティブ面を重視
「こういう企業に投資をしよう」というタイプ別銘柄選定 - 最終審査はバリュエーション評価
「割安で投資する」ためにPERやPBRもチェックしよう
こういう企業に投資をしよう
- 景気敏感株における業績拡大局面
期限限定型の投資が成果を生む。大半の製造業が景気敏感株。長期投資は不向き。景気拡大局面で業績が伸びやすい。国内中心だと変化は少ない傾向にある。
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高PERで仕込んで低PERで売るパターンですね。輸出比率に注意。 - 全国制覇・世界制覇
中小企業が大企業に成長する典型的なストーリー。小売店で多い。ヤマダ電機、ニトリ、しまむらは全国制覇で大型株に。ファーストリテイリングは世界制覇を視野に。
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全国制覇を終えてしまうとめっきり天井になる傾向にあるので注意。全国制覇中の企業がいいね。 - ニュービジネス
世の中に存在しなかった事業を創出し、投資テーマを提供。IPO企業に多い。例としてREIT、バイオ関連。株価の賞味期限に注意。
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社会変化に目を付けた方が早い気はするね。例えば薬局と病院の分離という社会変化で薬局チェーンが飛躍的に伸びた事例とか。臨床試験の外注化の容認もこのパターン。真水の部分を狙うといいと思う。 - 敗者復活
一度転落した企業も立派に復活を果たせば、大いに評価される。優秀なマネージメントへの交代、経営戦略の本格的な立て直し、大胆なリストラの実行、強力な支援企業の登場等。過去数年の株価が悪い企業をランキングして株価が下げ止まっている企業をみていく切り口もある。
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好物です =)。とはいえあまり不用意なリスクを負うのは好みではなく概ね、ビジネス環境に恵まれているもあと一歩及ばない企業で経営者が変わったとかM&Aの渦中に巻き込まれたとか、そいうのが好みです。競合他社が減った後の残存者利益を享受できている銘柄も地味に成績が良かったり。 - 割安感
PER1ケタ、かつ、PBR1倍割れ企業を探す。「赤字企業」「債務超過」等の危ない銘柄を排除できる。アナリストが減っているのでフォローされていないケースが多々見られる。機関投資家に拾われないまま埋もれているので個人投資家にとってはチャンス多い。
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王道ですね =)。ただし長期低迷を覚悟しないといけないので、配当は高い方がいいかもしれない。 - 高い投資利回り (配当金や株主優待に注目)
高いインカムゲインと低い株価下落リスクの両面を享受。優待利回りを計算してみる(最近、その手のサービスが増えましたし、会社四季報でも抽出出来てこの手の投資法がやりやすくなりましたよね)。権利確定日に注意。
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これも好物 =)。この手の銘柄はボラティリティが少なく、個人投資家にはソコソコ人気があるので流動性も他よりはマシ。こいうのは色々戦略が練れてとてもいい。企業の価値だけに価格を付けるだけが株式売買ではないのです。
最終審査はバリュエーション評価
- PER
業界平均、同業他社と比較する方法があるがあまり正確ではない。いい会社というのはプレミアが付いている。その企業の過去のPERと比較するのがいい。
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過去の最大・最小PERは会社四季報に表示されててよく利用します =)。PER15倍であるべき企業が10倍であったのなら買いでしょう。逆に、PER10倍が精々の企業のPER10倍は殆ど魅力はありません。その基準が適正価格でしょう。万年割安銘柄って奴ですね。 - PBR
1倍の解散基準を下回っていれば割安と言える。普通は1倍を上回っている。
ほぼ雑談とアフィw
太田忠さんはJPモルガンで中小型株のファンドマネージャーの経験から、中小型株専門で様々な投資アイディアを提供しています。
その頃に出版した「とっておき中小型株投資のすすめ (日経ビジネス人文庫)」はよく読みました。投資するならこれだなーって当時思ったですよ。いい書籍だと思います。この書籍は売買タイミングにはトンと疎いので、この点については他の書籍を当たった方がいいです。
最近、起業されまして太田忠投資評価研究所で商材を売っている関係からか、普通に読める情報だと随分「歯に衣着せる」感じになってしまい、やや残念な感じはしないでもありません。
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'13/08に久しぶりに新書「株が上がっても下がってもしっかり稼ぐ投資のルール―バイ・アンド・ホールドを超えて (日経ビジネス人文庫)」を出しています。ざっくり立ち読みした感じですと前の「とっておき~」と比べるとリスク管理が強く出ていて興味深い感じになってます。悪くないですよ。
Kindleで出版してくれないかなあ =)。
太田 忠
日本経済新聞出版社
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