2013年10月12日土曜日

「投資」と「資産運用」が分かつもの


「インデックス投資」ですか?それとも「インデックス運用」ですか? (今週のIE #89) | rennyの備忘録 (投資信託でk2k2と育ててます!)

rennyさんに感づかれたようで。昨日からアクセスの半分の影響が出てるというか、そもそものアクセスの少なさが笑える。まあそれでいいんですけどね =)。

ちょっとフォローしてみる。

ボク自身、今現在、近い将来に大きな支出も予定していないし、今のポートフォリオの評価が半減しても構わないと考えているので、k2k2と投資を続けられるのです
xxxになったら、「躊躇なく」部分解約すればいいだけのこと | rennyの備忘録 (投資信託でk2k2と育ててます!)

ですよね。半減しても耐えられるからこそ株式オンリーの運用が出来るんだと思います。

多くの人にとってそれは許容できるリスクか?と言われると正直、2割減でも耐えられない人が殆どだと思います。年金や保険で株式オンリーの資産運用をして「ごっめーん、種半分削っちゃったんで年金も半分ね♡」は許されないでしょう。

資産運用を心掛けるのなら「何を買う」ではなく「どれだけのリスクを許容できるか」が重要で、この辺りのリスク管理がすっぽり抜けているのが疑問だったんです。

資産運用に限らず、投資もギャンブルもリスク管理が抜けているのは悪手だと思うんですよ。FXは、丁半博打で確率は1/2なのに退場する人が絶えないのは、リスク管理を軽んじて挙句にすってんてんになってしまいゲームを続けることができなくなってしまうからでしょう。

リスク管理、重要、超重要

おっけ?

インデックス運用のリスク管理となると、ポートフォリオの組み立てでしょうか。恥ずかしい話、リバランスが全然できませんでした。株式がこんなに儲かっているのにワザワザ負け組の長期債券に割り振るなんて器用さは私にはなかったんです。

なので、リスク管理も請け負ってくれるバランス型投資信託が、私を含め多くの人にとっての解ではないかと思ってます。選ぶコツはコストが安い事に尽きます。




株式と現金(短期債券, MRF)でのリバランスを唱える人がいるのですがこれも疑問です。

ポートフォリオ理論を唱えたエライ人は株式と長期債券については相互関係にあるとは言ってますが、短期債券については言及していなかったはずです。リスク管理としての短期債券の使い方というのは有だとは思うのですが、市場を出し抜く程のαは、多分ないでしょう。αが無いのなら長期運用には向いていません。

世の中には結構困った考え方をする人がいて

おカネを遊ばせたくない病

と勝手に命名しました。

どうも短期債券やら預金におカネを置いておくと損した気分になるらしいのです。なので長期に資金をロックされてもおカネを効率的に増やしたいし、さりとて損するのは絶対に嫌だ、という。フリーランチなんて金融では存在しねーんだよって言っても全然理解をしてくれません><

まあだからこそ、そんな消費者(笑)に対してリスクを見せないで利回りだけを強調したウンコ金融詐欺商品が絶えないのでしょう。

救いようがないね。

正直、今債券が買いか?と言われるとすごくビミョーです。デフレが続くのならまだしもこれから積極的におカネを刷る計画を立ててる状況で、理屈的には債券の価値は下がる傾向にあるからです。金融経済が実体経済を乗っ取ってんじゃねえよ何様のつもりだ糞が、とは思うのですがまあこれが現状でしょう。

この状況を加味したうえでの山崎センセのご意見と理解は出来るんですが、やっぱり私には万人向けとは思えないんです。



インデックスファンドは「投資」としても使えるのだろうか?


私は向いていないと思っています。

サブプライム問題の根幹にあるのは、投資家が金融資産に対して適切な価格が付けられなかったから、でしょう。資産の流動性が無かったり各付会社がグルになってたりと、散々な商品だったことを後で知らされることになりました。本来ならこれらを加味した上で、価格付けをしなければならないはずなのに、そうはならなかったのは投資を丸投げして適正価格に努めなかったのと、分散され過ぎて適正価格の判断が付かなかったというのがありましょう。

翻って、インデックスファンドに適正価格への作用があるか?という疑問です。

株式市場は広く公開されており日々、愚かな投資家共が適正価格の元に愚かな売買をやっていてこの状況なら適正価格に近いのかもしれません。でもそれってインデックスファンド、いてもいなくても同じですよね。

民主主義は多くの人がコミットしていて適正な人選を行っているので白紙投票で構わないのです、と言ったらやっぱり疑問に思うでしょ。まあ投票のルールだと白紙投票は組織票を支持したことと同じ効果が得られるので、そのルールを理解した上での白紙投票ならまだ分かる。

結構似ていると思うんですよ、株式市場と投票。

話が逸れたな。

投資に重要なのは安い・高いの感覚で、インデックスファンドにはそれがすっぽり抜けているのが利点でもあり欠点でもある、と。

日経平均2万円は高いのでしょうか、安いのでしょうか。TOPIXの上位30銘柄位、どんなビジネスをしているかどうか分かっていて資金を注入しているのでしょうか。インデックス運用に徹するなら日経平均がいくらになっても運用を変える必要は無いですし、何が組み入れられるかは金融工学が勝手にやってくれるので気にする必要は無いのです。

「ワクワク感」をどこに求めたらいいのだろう。

価額のボラティリティにあるのであればそれは止めた方がいいです。組み入れ銘柄にワクワクするのなら、組み入れ比率の高いJALや東電やモンサントを許容せざるを得ない状況で、少なくとも私には無理でした。彼らとは金融工学上での付き合い程度にしたいです。金融工学にワクワクするというのは、サブプライム問題を引き起こした張本人ですのでそれも無理。


インデックスファンドの利点を伸ばすのなら、資産運用の道具に徹した方がいいんじゃないでしょうかね。

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