6860 パナソニック デバイス SUNX
SUNXは、電子部品を設計・製造を行っている企業です。四季報の同業他社に6645 オムロン、6861 キーエンス。資本関係からすると6661オプテックスFAの方が近い気がします。
パナソニック デバイスSUNX [6860]16/3期は営業利益が前年比6%減、金額で2.7億円減となったが、IoT対応のための戦略投資4.5億円、拠点拡大・整備費用2.7億円を除外した通常ベースの営業利益では同10%増、金額で4.5億円増と実質増益だったとの認識。17/3期の— 決算説明会 (@gantky1) 2016年4月30日
@gantky1 USD想定為替レートは前期実績の120円に対し110円。為替感応度は営業利益でUSDに対し1円の変動で50百万円。今期予想も営業利益で昨対8%減、3.4億円の減となっているが、年金債務割引率引き下げ(1.8%→▲0.7%)に伴う経費5.8億円を営業費用で計上した— 決算説明会 (@gantky1) 2016年4月30日
@gantky1 事による。需要の大きい車載用センサーはパナソニック本体で生産し、当社は自動車工場を含むFA向けセンサーを分担。昨年の戦略投資によりセンサー単体から組込ソフトを入れたマイコンとセット化し、IoT対応を進めている。今後の成果に注目。— 決算説明会 (@gantky1) 2016年4月30日
少し話がずれるのですが、4/28に富士通の子会社である3828 ニフティが親会社からTOBされることが発表されました。SUNXもニフティと同じ傾向を持っています。
- 影響力の強い親会社
親会社のパナソニックは、株式の7割を保有しています。5割以上、株券を保有していますので支配株主としてこの企業を操作できます。となると、親会社の意向で過度にリスクが取れなかったり、少数株主を無視して過度に投資したりと、投資としては面白くないことが多いです。
ニフティの場合も、見栄えの悪い財務で株価を下げた挙句にPBR1倍程度のプレミアムで撤収ですからね。酷いもんです。 - 財務リッチ
実質無借金で現金を持て余している場合が多いです。ニフティも過度に投資すること無くキャッシュをブタ積みすることを続けていましたし、このSUNXもその傾向が強いです。製造業の場合、市況が傾く時に取引会社が資本を出してそのまま子会社化することが多いようです。トヨタ子会社の財務をみるとイラッときますね。
親会社の貯金箱と揶揄される所以です。 - 活用されないファイナンス
親会社が飼い殺している企業の場合、増資による資金調達が殆どありません。資本関係を薄くすることを望まないことが多いんですね。投資家からすると希薄化による損失が無い一方で、資金を外部から流入しないのなら上場する意味合いを疑います。
ニフティもSUNXも不景気だった頃によく仕掛けてました。親会社の経営悪化を隠すために子会社を買収してお茶を濁すファイナンスが行われてもおかしくはないだろう、と。調べてみると、結構このような子会社が多くてですね、私の好みの投資アイディアなんですよ =)。
まあ今回、ニフティは持っていないんですけどねorz。
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いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。
2011年度に総資産が増えたのは、パナソニックの再編でパナソニック電工からFA部門を吸収した影響でしょう。
「その他流動資産」の増加が気になりますが、どうやらこれは預け金のようです。しっかり調べたわけではないのですが、パナソニックへの貸付でしょう。この手の資本関係ではよくあるファイナンスです。何をやってるかというと、用途のない現金を親会社に格安で貸し付けてるんですわ。
余った現金を投資に回さないのなら配当しろよ。いや、利益配当請求権は株主の正当な権利ですからね。親会社の意向が強いと少数株主がひどい目にあうことが多いんですわ。
2417 ツヴァイの株主総会でも同様の株主質問があったのですが「利回りは国債に投資するより高めで、いつ回収してもいい契約になっているので割のいい投資とみている。配当に回さないのは成長資金。」というダサ目な回答を頂き、なんだこりゃの気分ですよ。総会後にもちょっと噛み付いてみたんだが、最終的には本名を聞かれるという状態でして更になんだこりゃですよ。
続いてFCF。
製造業とは思えぬキャッシュ周りですね。素晴らしい。
ちなみに預け金は投資CFに属します。投資CFが増えているからと言ってそれが事業への投資に充てがわれているわけでもないことは注意してください。急激に投資CFが伸びたのをみて、投資期に入ったのかワクワクして確認したら、定期預金だった時のガッカリ感ときたらもうね。
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企業年金の割引率の話は今後、地味に影響してくるでしょうね。
この手のコストは、投資家にとっては捨て銭です。
彼らの年金運用損を配当の原資である利益から削ってくるんですからね。昔、労組が強かったセクターでは特にこの手のコストが表面化する場合が多いので注意したほうがいいかもしれません。
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IoTの話でしたっけ。FAに必要ないでしょ。小さなローカルネットワークでの通信は既に行われてるはずでしょう。工場外へのデータの持ち出しが必要とは思えないし、そもそもIoTに取り組んだからといって飛躍的に製品が売れる類でもない。狭いBtoBだしね。
IoTのキモは、数多ある生活向けのセンサーが各々通信することにより便利にすることでしょう。見ず知らずの機器同士が、スマホ並みの安全性を確保しつつ、互いに通信しあうのが課題でして、今のところ決定打が出てこないんですな。AppleはHomeKitとして囲い込みたいようだし、Googleは1年前から強いメッセージを打ち出せていない。政府は、統一規格を制定したいとか何周遅れの課題に取り組んでるのか訳がわからないし。
やっぱりGoogleに期待しちゃう。今回のGoogle I/O 2016で何か出てこないかな、、、
- 投資家の皆様へ | パナソニック デバイスSUNX株式会社
IR本拠地。パナソニック本社のサイトに取り込まれておるw。
4348 インフォコム
インフォコム [4348]17/3期の売上高は昨対12%増、営業利益同13%増と順調な成長を見込む。マンガの電子書籍配信サービスの売上高はおよそ年20%成長を達成してきたが、今期は19%増の180億円に。電子コミックストアの「めちゃコミック」のブランド確立の為、昨年度は50億円の— 決算説明会 (@gantky1) 2016年4月29日
@gantky1 TVCM中心の広告をおこなったが、今期は顧客化に繫がりやすいweb広告に重点を置き58~59億円を投じる。サービス認知度は楽天 kobo、Kindleストア、Yahoo!ブックストアに次ぐ4位、5位はLineマンガ。楽天、Yahooなどの知名度の高い冠が付いて— 決算説明会 (@gantky1) 2016年4月29日
@gantky1 いない割には健 闘しているとの当社認識。嗜好性高いマンガのみを扱っていた時期も含めて、ユーザーの女性比率は9割を越え、その年齢層は20歳~40歳代で、40代もそれな りにいる。男性は紙書籍を買う人が多い。電子書籍だけの利益率は非開示だが、部門営業利益は12%。— 決算説明会 (@gantky1) 2016年4月29日
インフォコム [4348] 昨日の書き漏れの補足。電子コミックの有料継続会員数は100万人弱。競合企業の公表値には無料会員数が含まれている場合があるので、比較の際は注意して欲しいと。ARPPU(アープ。 課金ユーザー1人あたりの月間平均売上金額)は1400円~1500円と推定して— 決算説明会 (@gantky1) 2016年4月30日
@gantky1 いるがとの質問には、それで良いとの回答。— 決算説明会 (@gantky1) 2016年4月30日
15.11.01からの続きです。
今期は、前期の特損の影響を受けないので、見栄えの悪い業績予想にはなっていない模様。やはりここは電子書籍「めちゃコミ」の成長性に期待でしょうね。医療系のソフトウェア事業も市況とともに成長できるものかと思われます。
プライベートクラウドを現時点で捨てられたのは英断だと思いますよええ。
決算説明会動画待ち。
プライベートクラウドを現時点で捨てられたのは英断だと思いますよええ。
決算説明会動画待ち。
- 投資家のみなさまへ│インフォコム株式会社
IR本拠地。決算説明会動画もあるでよ。
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