9790 福井コンピュータHD
今週は、時流を捉えたシステムの開発によって成長を続ける「福井コンピュータホールディングス」をご紹介します。同社は 1979年の創業以来、一貫して建設業向け専用CAD(コンピュータ支援設計)ソフトウェアの開発・販売に取り組んできました。 2015年時点では、建築業界で全国3.7万社、土木業界で1.4万社、測量業界では2.5万社が同社のCADソフトを利用しており、 すでに業界内の業務効率化に不可欠な存在になっています。いずれの業界においても、顧客の声を反映させた利便性の高い 製品作り、建設業関連の法改正や社会情勢への迅速な対応、そして全都道府県に配置した専任担当者による手厚いサポート などが強みとなっており、工務店、設計事務所、ゼネコン、官公庁、教育機関など幅広い顧客から高い評価を集めています。 同社が予てから掲げてきた目標は“建設業界の3次元化”、すなわち3次元データを活用した業界全体の生産性向上です。
同社は早い段階から先進的な製品開発に取り組んできましたが、ようやく業界内で3次元データの活用が実運用段階に入り つつあり、時代が追いつこうとしています。例えば土木・測量においては、国土交通省が推進する「i-Construction(アイ・コンスト ラクション:建設現場での情報通信技術の全面的な活用)」が強い追い風となっており、ドローンやレーザースキャナーで計測 した数億点の点群データの処理・活用を支援する「3D点群処理システム」などが高い注目を集めています。また建築において も、100社以上の建材・住宅設備メーカーと協力した「3Dカタログ」や、住宅を仮想空間で体感できる「VR」などを開発し、これら と建築CADを連携させることによって更なる顧客開拓を進めています。今後も同社は“3次元”を核とした技術進化によって、 継続的な成長を目指していく方針です。
16.08.19からの続きです。
- 株主・投資家の皆様 | 福井コンピュータグループ
IR本拠地。決算説明会資料、月次あり。このセクターで月次は珍しい。
- http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20170120.pdf
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