7943 ニチハ
今週は、確かな技術力をもとに窯業系外壁材の大手メーカーとして成長を続ける「ニチハ」をご紹介します。窯業系外壁材と は、セメントと繊維を主な原料として板状に成形した外壁材のことを指し、かつて主流だったモルタル工法に比べると工期が短 く、柄や色などのバリエーションが豊富という特徴を持っています。現在では新築戸建住宅の8割近くに使用されており、業界の 主流になってきたといえるでしょう。同社は40年以上前から窯業系外壁材を手掛ける先駆的企業として市場成長を牽引し、 業界首位の48%(2016年3月期第2四半期実績)というシェアを確保するに至りました。その過程で研ぎ上げてきた独自の塗装 技術が同社の大きな強みになっています。
複数の色を重ねることで自然の凸凹感を作り出し、自然石、タイル、レンガ、木目など、様々な素材に限りなく近い風合いで仕 上げ、かつ意匠性に優れた製品を世に送り出しています。一見するとレンガ造りの家でも、実は同社の外壁材が使われていた というような例は数多く見られ、戸建住宅の表情を生み出すうえで不可欠な存在になっているといえましょう。また、季節・昼夜 を問わず過酷な条件に晒される外壁材において、耐火・耐震・耐候性も極めて重要な要素です。同社は基材構造や塗膜技術 についての知見も豊富に蓄積してきたことで、業界内で群を抜く多くの製品に対して、“変色・褪色10年保証”と“製品10年保 証”を付加しているほか、最高レベルの耐火等級にも適応しています。同社の高い技術力を示す好例が、2014年に発売した新 製品『フュージェ』です。30年相当の耐久性を確立した超高耐候塗料と、シーリング材を使用しない新技術を採用したことで、 外壁の維持費用を大幅に削減することが可能になりました。このように同業他社の追随を許さない技術力と独創性によって、 今後も同社は更なるシェア拡大と成長を目指しています。
IR情報から2Q決算説明会動画を見ながら書いてまする。朗読会の様相でしてちょっと眠くなりますね =)。
新設住宅着工戸数が重要な指標になるようです。業績と統計とのズレがあるのは、統計から製品販売までのラグが3ヶ月のズレがあるのと、影響が大きい戸建住宅の伸びが着工戸数より低かったことが要因とのこと。米国の住宅状況は順調。2Q減益要因は、物流費の高騰と為替による増益要因の減少。原料安による改善は今後も期待できそう。
物流費の高騰がかなり業績を圧迫しているようです。効率化を進めたいとしていました。
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決算説明会資料ですが、よく出来ています。
強いてあげるなら今期のトピックスを頭に持っていくこと、細かい数値は全部Appendixに持っていって説明したい要点をまとめることあたりでしょうか。新設住宅着工戸数が重要な指標なら頭にグラフを持ってくる程度の工夫は欲しいところです。
説明会を聞かないと資料を理解し難い、というのは困りますね。
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いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。
悪く無いですね。
2009年あたりから収益が安定し、スリム化をしつつ収益を伸ばしている様が伺えます。B/Sがほとんど太っていないというのは、設備投資ではない他の要因で伸ばしているのでしょう。
続いてFCF。
やはり2009年から確実にキャッシュを稼いでいる感じが見て取れます。
売上の伸びが左程上がっていないのは国内の住宅事情の影響なのかもしれません。
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纏めると、上記のコメント通りですと製品開発力による業績改善が素晴らしい、ということになりそうです。
利益率の改善、好調な米国住宅市場あたりは前向きに評価してもいいんじゃないですかね。強いて言うなら配当性向が20%とやや物足りない感じでしょうか。大きな設備投資を考えていないのなら30%程度まで上げても経営を圧迫することはないかと思います。
目立たない業種ですけど悪く無いですね。
- http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20151211.pdf
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